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芸術鑑賞教室へ

更新日:2022年12月1日

11月11日早朝、日本を代表するヴァイオリニスト矢部達哉氏とピアニスト横山幸雄氏が三島駅に降り立った。

向かうは日本一の湧水量を誇る柿田川で有名な静岡県駿東郡清水町の町立清水中学校。

全校生徒を対象とした芸術鑑賞会での演奏のためであった。

(もうこれだけで驚き!!)

到着した体育館にはクラシック界のキングとレジェンドのお二方を迎えるからにはと、町長はじめ議長さんや関係者が続々と到着。地元メディアもスタンバイしてただならぬ雰囲気が。  

そもそも「どうして清水中学校に?」と素朴な疑問が湧くのだけれど、この中学校の芸術鑑賞教室に二人が招かれるきっかとなったのは、音楽の先生まっつんことマツモトセンセイの存在ゆえのこと。


コロナ禍で音楽の授業が満足に出来ずにいたマツモトセンセイは、飛沫感染を避ける手段として、ポケットマネーでヴァイオリンを20挺買い求め、音楽の授業に取り入れたそう。(先生、熱いです!)

マツモトセンセイは「教育の世界を本気でやるなら、何かおもしろいものを生徒と一緒に築き上げたいなという思いがあったので、校長先生と相談したうえで、学校に寄付という形でさせていただきました」と語る。

もちろんヴァイオリンに触ったことなどない生徒が大半。けれど「段々と弾けるようなるにつれ、楽しくなってきました!」と生徒さんも音楽の授業が楽しみとなり、教室内が純粋に音を楽しむ笑顔で満ちていく…


今年1月、マツモトセンセイは、三島せせらぎ音楽祭の際に、鑑賞教室での演奏を矢部さん、横山さんに相談(マツモトセンセイの情熱バンザイ♪)。快く承諾された約束が晴れて具現化されることになりました。

そして、せっかくのこの機会を逃さず生徒のヴァイオリン成果の発表の場にも、とセッションを企画したマツモトセンセイ!!(アッついけど周囲はヒヤヒヤ?)

 ↑マツモトセンセイ自作の校内募集チラシ


いつもどのような場所でも全力で演奏をされるお二人。矢部さんの<タイスの瞑想曲>横山さんの<英雄ポロネーズ>の美しく、迫力ある演奏に生徒の皆さんも真剣に耳を傾け聴いていました。

次はいよいよ<お楽しみセッション>(うっわ~ここで!?)

曲目は<カエルの合唱>


なんと幸運は重なるもので、矢部さん、横山と親交のあった滋賀県在住のヴァイオリンマイスターがマツモトセンセイの奮闘を知り、この日のセッションのためにヴァイオリン20挺を貸してくださることに。開催10日ほど前にマツモトセンセイが滋賀まで行って、ヴァイオリンを預かり、準備万端整いました。

マツモトセンセイが寄付されたヴァイオリンが大量生産の安価なものであっても、それはとってもとっても尊い楽器。けれど、職人さんがつくった本物の(センセイごめんなさい)ヴァイオリンに、生徒さんたちも「音が全然違います!」と、ステージに立つ姿もどこか誇らしげで、それはそれは楽しく特別なセッションでありました♪ その後、お二人のアルバム「エシェゾー」にも収録されているフランクのヴァイオリン・ソナタから第2楽章を、アンコールに横山さんから<幻想即興曲>矢部さんからあぐりテーマ曲<素晴らしき日々へ>と演奏していただき、特別過ぎる芸術鑑賞会は無事に幕を閉じました。


清水中学校の有志のみんな、とってもサマになっててカッコ良かったよ~ 音楽続けてくださいネ♡



※プライバシー保護から生徒さんたちの合奏の様子を動画では配信できませんが、音源はこちらから♪

https://youtu.be/uovRI-Ksq7I



 

三島せせらぎ音楽祭の理念は「小さくても温かい」という言葉に凝縮されています。

どこへ行っても誰に対しても変わることなく全身全霊で音楽をお届けする。 音楽でつながる『三島せせらぎ音楽祭』

2023.2.12 ぜひ、せせらぎの街 三島 へお出かけください!


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